5月31日のシステマ岡山は、体が整うと動き出すというテーマで練習しました。
ヴラディミアが以前ウェビナーで「リラックスすることでパワーが生まれ、動きが生まれる」というようなことを言っていました。
しかし、実際にやろうとすると全く動くことができませんでした。
なぜ私のリラックスではパワーが生まれないのか、という悩みがありました。
リラックスとは緊張をどうするか
その問題に取り組む手掛かりになったのがこの本です。
私たちは動き出そうとして緊張を感じた時、その緊張を消そうとします。
今までは、緊張をなくす=リラックスしていると考えていました。
ところが肝心の緊張というエネルギー源がなくなってしまっているので動けなくなっていました。
緊張を全身にひろげる
この平均化訓練という本で紹介されている体操では、緊張をなくすのではなくて全身に広げます。
一部分だけが緊張しているから、体にムラが生じている。
その一部分の緊張を消すのではなく、全身を均一に緊張させる。
そうすれば全体のパワーは保ったまま、体のムラがなくなるわけです。
それは似ている
そうやって体を使ってみると、今までに体験したような感覚がたくさん得られました。
特に面白かったのは鞭の感覚です。
システマには鞭で叩くトレーニングがあります。
鞭で叩かれるととても痛いので我慢できません。そのため全身がその痛みに強烈に反応します。
その時、一部が緊張しているでなく、全身が緩み切っているでなく、全身がブワッと広がるような感覚があります。
そのブワッと広がる感覚を使うとホールドからの脱出もできます。
鞭で打たれることで生じる感覚はこれなのかな?と発見があった練習でした。
緊張を全身に広げて平均化すると体が重くなり持ち上がらない。新しい感覚との出会いがたくさんあった。
今までは頭で感覚を探ってやっていたが、全身を90%出力にしてやると説明された方が動けそうな感じがした。体に任せて動くと無理なく動けた。
全身に緊張を広げる時に不安があった。体の自由度が失われるかと思ったけれど、内側に込めるのではなく外側に出すようにすると自由度が失われなかった。
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